Laundromat 【TAPE】- Pickle Darling

前作『Bigness』（2019年）と『Cosmonaut』（2021年）はローファイなインディー・ポップに丸みを帯びたクリーンなサウンドを昇華させ、優しさに溢れた作品だった。

それから大規模なツアー・スケジュールが組み込まれ忙しさのあまりにバンドは行き先を見失ってしまう。最初の頃の制作の仕方に戻し、すべての音楽を自宅で​​書き、録音し、創造するアーティストとしてアイディアを膨らませた。

コーヒーが届くのを待つ間にナプキンで作る形、困っている友人に送るメール、赤信号で立ち往生しているときにハンドルに刻むビートなど、アートはどこにでもある。ピックル・ダーリングとして、メイヨーは完璧主義を通り越し、日常の芸術へと傾倒し、こうした進化し続ける創造性の形がニュー・アルバム『Laundromat』にその住処を見つける。自分達のバンドとしての「普通」をそのまま表現された12曲の楽曲。優しさに溢れている。